AdobeアンコールCS6での2層式DVD制作方法と注意

やはり最終納品がDVDやBRのメディアの場合Adobeアンコールにお世話になることが多い。

以前にも記事に書きましたが、CCになった時点でアンコールの開発が終了しました。

すこし寂しい感じがします。



何故開発終了なのか------



すでに現象として見えているのは、TVで映画を観るのもHDD内臓のモノであったり

一般的な納品形態もファイル形式になり、DVDやBRのメディアが消える日も近いということなんだと思う。

海外では、すでにその傾向にあり VHSがDVDになり そしてクラウド経由でダウンロードしたり、ファイルに

なってしまい、いずれアノ丸い板は消えてしまうのだろう。


確かにインターネットで映画を観ることも日常になり、大手レンタルショップまでネット配信が盛んな

今日この頃である。

カメラの撮影も今ではHDDやカードを差し込むだけで撮れるようになり、テープメディアも最近では見な

くなりました。




話しを戻すと、とはいいつつもまだまだDVDやBRメディアの納品が多いために今回の記事は、

Adobeアンコール(CS6)について書いてみました。



よく耳にすることは、DVCAMで撮影していたころはDVDにしても画質が良かったのに

最近のフルハイビジョンで撮影したものは画質が悪いと!

確かにこの現象は、私もいやになるほど作り直しの連続で試行錯誤しました。

しかし、いまだに結論が出ていないのが答えです。


イベントなどの長尺もの(120分~) これをDVDの4.7GBに入れ込むと、いくら編集で頑張っても

綺麗に再生されません。 昔ならそうは感じなかったと思いますが、最近のTVは大型になり

長尺ものを50インチのTVで再生しようものならボロボロで見れたもんじゃありません。


DVDには片面2層式(8.5GB)のメディアがあります。 1層式の約 倍の容量が収録できます。

私の場合、80分を超えるものはすべて2層式に制作しています。



オーサリングソフトには、シナリストのような数百万のものもありますが、いかにアンコールで

頑張ってみるか! ある意味挑戦です。








ここからは私の制作方法です。 映像はプレミアプロで制作しています。

この作品は元はSDの作品でしたが、DVDに再編集し組み上げたものです。

したがって720※480で、3:4の作品です。 もちろん当時の完パケからキャプチャー^したものなので

画質はかなり悪いものです。

総尺2時間22分以上あります。(約262分です)


ダイナミックリンクがプレミアプロとアンコールで利用できないために、メディアエンコーダーで

プレミアプロで制作したものをエンコードします。

エンコードはMPEG-DVDでエンコード


プレミアプロの画面

エンコードするエリアをAとBの切り替えになる場所で2つに分けます。(ブレークポイントについては下記で説明しています。)

画像


2層式の場合ブレークポイントという AとBに切り替える指定が必要となってくるので
できるなら全体の長さのちょうど真ん中あたりが望ましいです。

(注意)動画が動いているところではなく、静止している場所、または黒味や白味の箇所を選ぶように。
理由は、動いている場所にブレークポイントが打たれた場合、DVDの再生中に一時止まってしまうことが
あるからです。 チャプター切り替えポイントの黒味の場所であれば、静止しても違和感がありません。


メディアエンコーダーの画面

画像


形式 MPEG2-DVDを選びます
ビデオ設定は、そのままにしておきます。 オーディオは、DolbydigitalでもPCMでもOK。
(映像と音声を分けたい場合などを考えて選びます)

マルチプレクサーはDVDにチェックを入れます。

画像



<エンコードされた動画をアンコールにアセットとして呼び込みます>


呼び込んだ映像はMPG拡張子になっていますが、呼び込んですぐは映像が出てきません。

数分待つと映像が完全に呼び込まれるので、それまで待ちます。

映像が出てくると、斜体のかかったファイル名が正体に戻るのでそこを右クリックします
出てきた画面が、トランスコード設定です

画像


この中の右下にある「最高のレンダリング品質を使用」にチェックを入れます。 他は触らないように。

さてこの部分ですが、基本的にプレミアプロからエンコードする際に先にチェックを入れれるわけですが
それはHD素材をDVD いわゆるSDに落とす場合にチェックを入れてください。

BR仕上げの場合は押す必要がありません。

動画は120分ぐらいのものが2つありますので、タイムラインを2つ作り、メニューなどを構成し

フローチャートをリンクさせ完成させます。(ここでは説明省きます。)


最終段階のビルド画面です。

最近のプレス会社は、DDP納品が多くなってきています。(プリンタブル納品)

サイズを8.54デュアルレイヤーに変更しビルドボタンを押します。

画像


(ここで注意) この状態でビルドを進めた場合、アンコールが自動的にブレークポイントを制作します。

うまい具合にチャプター切り替えの静止画または静止動画の場所であればいいのですが、作られた

ポイントが動いている場所だと、完成してDVDを再生した場合、そこで画面が一時フリーズします。

(再生するDVDプレイヤーによっても誤差があります。)


そこでブレークポイントの手動にチェックを入れ、自分で任意の場所を設定します。

手動にした状態でビルドボタンを押し数秒経つと下記のような画面が出てきます。

画像


画像


表示されているタイムコードが自動でencore側が選んだ場所です

そこでここを打ちかえるわけです。

フレーム単位で設定ができるので、確実に静止している個所を選びましょう。


かなり簡単に説明しましたが、いろいろな作品をDVDやBRなどアンコールを利用した私個人の見解は
下記のようになります。



DVDオーサリングソフトとしてのアンコールの能力は、かなりの限界があります。

シナリストのような数百万のソフトと比べると詳細設定ができない弱いソフトだと思います。

しかし、低価格な割には一般商品のオーサリングツールとして使いやすいので 慎重に注意して
完成させれば素敵な味方となるでしょう。



今回説明に利用した作品は、某鉄道会社の記念作品として制作したものですが、

内容としては、運転室展望というノーカットで運転室窓から景色を収録されているチャプターが

2時間近くあるのです。  言いたいことは、総尺の半分にブレークポイントを指定するので、駅に

停車した場所でブレークポイントを決めてあります。

ここで起きうる問題点を書いておきます。


チャプター① → ② → ブレークポイント → ④ → ⑤ → ⑥ → ⑦


②から④は、ノーカットのシーンです。 しかし総尺のセンターに近い部分にブレークポイントを

打つわけですから、2層式のAとBにまたがり同一チャプターとして再生されます。


解りやすく言うとブレークポイントが過ぎた後にリモコンで前のチャプターに戻るを押した場合

ブレークポイントが呼び込まれてしまうのです。

その後に何度前に戻るボタンを押しても、チャプター戻しのスムーズな移動ができません。

リモコンの「メニューに戻る」ボタンを押してから再度進めなければならないのです。

送るボタンはいいのですが、そういった微妙なリモコン操作を視聴者がされた場合

完璧だと言えるオーサリング内容とは言えません。 この件に関してはAdobeサポートでもお手あげでした。



ある意味結論


■ 60分程度のモノであれば1層式のDVDで完成させること。

■ 長尺物はブルーレイ制作にし仕上げること。(DVD2層式とは雲泥の差で綺麗)

■ DVDで長尺ものを制作する場合は2枚に分けて制作する(2時間モノであれば1時間のDVDを2枚)

■ 尺の時間計算が面倒な場合は、プレミアプロもCS6に切り替えて制作しダイナミックリンクを使用する。

  アンコールでDVDを書き出す場合は、メディアをDVD-RではなくDVD+Rのものを使うこと。 
  (これはAdobe推奨のお話なので詳しく聞かれたい方はアドビサポートまで)

  アンコールからのメディアへの書き出しはエラーが出る場合があるので、私はアンコールでISOイメージを
  ビルドし、それを市販の書き込みソフトに入れてメディアに焼きこみます。

  ようするに最終的に書き込むために使用したソフトに依存されるのです。
  この場合は、DVD-Rで良いと思います。

■ DVD再生機はメーカーや年代によっていろいろなものがあります。 再生ができるできない
  カクカクする チャプターが戻らない。 音声が出てこない などなどそれはもう 物凄い違いがあります。

  自宅にあるDVD こちらは問題ないのにこちらの再生機が駄目。 PCで見ると見れるのに…


まぁーこのようなクレーム一つずつに対応しているだけで疲れます。

世の中クラウドになってきましたが、DVD BRを凌ぐ超互換性のとれた再生システムが早く生まれてほしい。

以上


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この記事へのコメント

2020年01月02日 00:12
2020年になってもencoreでDVD焼いてます。大変参考になりました。下手に2層にするよりは、やはり1層×2枚にするのが無難なのですねぇ。
2020年01月02日 00:47
コメントありがとうございます。 
私もアンコールは手放せないソフトの一つです。
何かご質問でもありましたらメールでも入れてくださいませ!
fox@tiger-fox.tokyo

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